【Xperia 1 V 開発者トーク】カメラ開発秘話 動画テキスト版

00:00~00:01
画面に「Xperia 1 V」とロゴが映される。

00:02~06:34
(テロップ)
Developers talk Xperia 1 V camera performance

Xperia 1 Vの開発者たち4人が、それぞれ話す様子。
続いて、机に置かれたXperia 1 Vを手に取り、ガジェットケースに入れる様子が映される。

(テロップ)
Product Planner
HIROAKI TAKIZAWA

開発者・タキザワが話し始める。

(タキザワ)
Xperia1シリーズは、カメラに精通したクリエイターの方や、撮影を趣味にしている方を意識して開発しています。

Xperiaを横向きに持ち、バイクに乗った男女を撮る様子。
続いて、バイクと6人の男女の集合写真を撮る様子。

(タキザワ)
今回のこのXperia 1 Vは、カメラを強化するというところで、フルサイズの一眼の画質、表現力っていうところを、今回このXperia 1 Vに盛り込めないかと思いました。

(テロップ)
Taken with XPERIA ©James Matthews

XPERIAで撮った、夕焼けの海辺の様子。

(タキザワ)
なので、Xperiaのこだわりでもある「コンパクトさ」を維持しながら実現できたことには、大きな意味があります。

(テロップ)
Camera HW Engineer
SATOSHI OKAMOTO

開発者・オカモトが話し始める。

(オカモト)
カメラユーザーは暗所に強いカメラを求めていますが、そのためにはイメージセンサーサイズを大きくする必要があります。

暗い山の上で、地平線を撮る男性の様子。

(オカモト)
ですが、スマートフォンのカメラ開発においては、スマートフォンのボディが小さく薄いという制約があって、「多くの光を取り込むために、大きなセンサーを小さな筐体に搭載しなければならない」という、難易度の高い開発で、各社しのぎを削ってきました。

Xperia 1 Vのイメージセンサーのイメージ画像が、左右に2つ写される。

(画面左)
Exmor RS for mobile
Xperia 1 IV
1/1.7”

approx.
70%
SIZE UP

(画面右)
Exmor T for mobile
Xperia 1 V
1/1.35”

(オカモト)
Xperia 1 Vでは、イメージセンサーサイズ自体が全機種から約70%大判化した、1/1.35になっています。さらにXperia 1
Vは、全く新しい発想で開発された、段違いの性能を持つイメージセンサーを搭載しています。それが2層トランジスタ画素積層型のイメージセンサー、Exmor T for mobileです。

Xperiaのカメラ部分から内部に入り、さらにイメージセンサーの内部に入っていくイメージが映される。
(テロップ)
Exmor T for mobile

(オカモト)
従来、同一基板上に配置されていたピクセルトランジスタとフォトダイオードを、2層に分けることで、フォトダイオードの受光面積の拡大と、ノイズ耐性の改善を図っています。

フォトダイオードの受光面積が増え、それがイメージセンサーの内部に並んでいるイメージが映される。
続いて、Xperiaで撮った夜の湾岸地区の様子。
(テロップ)
Taken with XPERIA ©Ippei & Janine Photography

(オカモト)
イメージセンサーサイズの拡大による恩恵との掛け合わせで、低照度性能がXperia 1 IVに比べ、約2倍向上しています。

開発には数々の苦労もありましたが、ソニーセミコンダクタソリューションズとXperiaのカメラチームがお互いに知恵を出し合って、同じソニーグループだからこそ成功に導けたと思います。

(テロップ)
Image Quality Enginner
SOSUKE UCHIYAMA

開発者・ウチヤマが話し始める。

(ウチヤマ)
Xperia 1 Vでは、新型イメージセンサーの性能により、高感度撮影時の画質が向上しているだけではなく、複数フレーム構成技術を活用することで白飛びや黒つぶれを抑制し、ダイナミックレンジの広い、美しい画像を撮影することができます。

Xperiaで撮った夕焼けの海や夜の海辺のビル群、夜の歩道橋の画像。
(テロップ)
Taken with XPERIA ©Ippei & Janine Photography

(ウチヤマ)
今回、ナイト撮影機能も新たに搭載しました。夜景のように光が少ないシーンでも、低ノイズで明るく映すことができる機能です。

暗い路地で、Xperiaを使い男女を撮影する様子。

(ウチヤマ)
また、エッジを過度に誇張しないように調整することで、自然な解像感を実現しています。

路地で撮影した画像が、3種類映される。

(ウチヤマ)
これにより、明るい夜景シーンでは、見た目に近く撮ることができるのはもちろん、より暗いシーンでは、ナイト撮影機能によって、見た目よりも明るい画像が撮れるようになり、撮影の幅が広がっています。今回、もう一つ大幅に強化したのが、色表現です。

Xperiaで撮った、崖の上で風を受けて立つ女性の動画。
(テロップ)
Shot on XPERIA S-Cinetone for mobile
©AUXOUT

(ウチヤマ)
自然で美しいXperia元来の画作りに加え、シネマラインシリーズやαシリーズにも搭載されているS-Cinetoneを、S-Cinetone for
mobileとしてXperiaに搭載しました。人の肌の質感をきれいに表現でき、よりシネマティックな映像に仕上げることができます。

新しいイメージセンサーの恩恵で、特に明るいシーンでは、Xperia 1
IVに比べて3倍の光を蓄えることができるようになっており、ポートレート動画を撮影する際に、人物のアゴ下など暗部に出やすいノイズを低減し、より美しい描写を可能にしています。

Xperiaで撮った、海辺で風を受けて歩く女性の動画。
続いて、窓辺で光を受けながらこちらを見る女性の動画。
場面が変わり、Cinema Lineシリーズのカメラ・FX9のイメージ画像が映される。

(ウチヤマ)
Xperiaでは、過度に誇張しすぎない自然な色再現や質感にこだわり、Cinema
Lineシリーズのカメラと同じ環境で並べて、撮影した映像を何度も目合わせしながら調整を追い込むことで、バランスの取れた画質を実現しました。また、αシリーズに搭載されているクリエイティブルックを、初めてXperiaに搭載しました。

Xperiaで撮影した、建物の中を歩く女性の後ろ姿や、ガラス皿に入ったイチゴとブルーベリーなどの画像が映される。画像によって、ST・NT・VVなど、クリエイティブルックの種類が変わっている。
(テロップ)
Taken with XPERIA

(ウチヤマ)
これはあらかじめプリセットされた色味を使って撮影できる機能で、Xperia 1
Vが持つ本来の画質を維持しながら、その場でさまざまな色味に仕上げることができます。写真にも動画にも使えるので、SNSにクイックに投稿する際にも、喜んでいただける機能だと考えています。

また、基本的な画質制御であるオートエクスポージャーやオートホワイトバランス、オートフォーカスに生かされる顔認識にも、AIが活用されています。これまで3D
iToFセンサーで行っていた、被写体との距離測定をAIで行うことで、より細かく距離推定ができるようになりました。

こちらに歩いてくる女性を撮る時の、Xperiaの画面の様子。

(ウチヤマ)
AIで高速かつ精度よく、ベースの明るさや色を決め、人の肌や顔に適切な信号処理を施すことができるようになるため、認識精度のみならず、画質面でも貢献しています。

続いて、そのまま撮った女性の画像が2種類映される。
(テロップ)
Taken with XPERIA ©Ippei & Janine Photography

(テロップ)
Product Designer
KEITA HIBI

開発者・ヒビが話し始める。

(ヒビ)
今回目指したのは、ユーザーのクリエイティビティを刺激する、機能美を追求したデザインです。

Xperiaの背面やカメラ部分などを映す、イメージ映像が映される。

(ヒビ)
新しく搭載する大型センサーのポテンシャルを最大限引き出すために、従来よりも剛性の高い構造と、一見とてもアイコニックに見える新たなレイアウトを生み出しました。背面に関しては、ガラスにものすごく微細な、顕微鏡みたいなもので見ると、幾何学的な凹凸がついているんですね。

液体の中から、Xperiaの背面が徐々に現れるイメージ映像。

(ヒビ)
エッチング処理というもので、ガラスに凹凸をつけて、我々「ファンクショナルタクタイル」と呼んでいるんですけども、今までにない、他社でもやってないんですけども、そういう技術を内部で開発しました。

Xperia 1 Vを横向きで持ち、動かしながら説明するヒビ。

(ヒビ)
サイドのテクスチャーに関しては、こういったカメラポジションで持った時に、ここの溝、テクスチャーがこっち方向のねじれを結構軽減してくれて、すごく安定感があるような使い勝手ができるんですよね。

Xperia 1 Vを縦向きに持ち替え、続けて説明するヒビ。

(ヒビ)
で、普通にスマホの持ち方をした時には、割と縦方向に滑るんで、このポジションを移動しやすいみたいな、この1個のテクスチャーで2個の機能的な側面がある、みたいな形ではあります。

続いて、Xperia 1 Vの背面の様子を見せる。

(ヒビ)
見た目的にはすごいマットだけど、艶やかな質感。それでいて指紋もつかなかったりとかするんですけど、持った感覚はさらっとしつつグリップ感がある、結構不思議な感覚なんですけど、その辺を全ていいとこ取りするような素材開発がうまく実現して、ユーザーさんにも心地よく使っていただけたらなと思います。

Xperia 1 Vの色違い3台が並んだ、イメージ画像。
続いて、Xperia 1 Vで人や壁画など、さまざまなものを撮影する様子。
そして、夕焼けの崖にたたずみ、Xperia 1 Vを左手に持つ人物の、手のアップ。

(タキザワ)
Xperiaブランドを代表する1シリーズでは、プロのクリエイターやクリエイターを目指す方が満足する、順当進化を遂げてきました。しかし今回は、二段三段どころではない、飛躍的な進化を一気に行えたと思います。

スマートフォンではあるんですけども、一つの機材としても使いこなせて、強いクリエイターの武器になるかなというふうに思ってます。

06:35~06:37
(テロップ)
Xperia 1 V

Xperia 1 Vのイメージ画像。

06:38~06:41
ソニーのロゴ