AUXOUT氏による動画撮影パート3 センサーとレンズ - 動画テキスト版

00:00~00:05
AUXOUTさんのオープニング映像
Xperia PRO-Iのロゴ

室内で話し始めるAUXOUTさん。

00:05~00:29
(AUXOUTさん)
はい、どうもこんにちはAUXOUT(オックスアウト)です。

(テロップ)
Xperia PRO-I REVIEW

PART.1
ファーストインプレッション
PART.2
動画性能
PART.3
センサーとレンズ
PART.4
Videography Pro
PART.5
Vlog撮影TIPS
PART.6
Cinematic撮影TIPS

(AUXOUTさん)
さて、Xperia PRO-Iはこれまで僕が使用してきたスマートフォンの中で、最もカメラへの本気度が高い、カメラファーストなスマートフォンだと思ってます。で、それもやっぱりこうセンサーやレンズへの並々ならぬこだわりというのを感じられるからなんですけど、今回はそんなセンサーやレンズにクローズアップして、いろいろとお話をしていきたいなという風に思います。

00:30~01:51
Creator’s Review
ZEISS Tessar optics
ZEISS Tessar(テッサー)レンズ
Xperia PRO-I × Auxout

Xperia PRO-Iのレンズのアップ。

(AUXOUTさん)
実はですね、多くのスマートフォンのレンズというのは、ガラスじゃなくてプラスチックでできてるんですよ。これ僕も知らなかったんですけど、最近まで。その辺りの専門家ではないんですけれども、ただ小型レンズをガラスで製作する難しさやコスト面から、スマートフォンのレンズっていうのはプラスチックのものが多いみたいです。Xperia PRO-Iのレンズはというと、ここまで言ったら皆さんお察しの通り、ちゃんとガラスでできています。

Xperia PRO-Iのレンズのアップ。

(AUXOUTさん)
ZEISSのTessar(テッサー)レンズを採用しているので、そのあたりがやっぱりこう、ゆがみの少ない高解像度かつ、高コントラストな光学性能を実現しているんだなあという風に思います。

Xperia PRO-Iで撮った花束の写真(等倍と2x Zoom)。

(AUXOUTさん)
で、Xperia PRO-Iの背面には、16㎜・24㎜・50㎜と3つのカメラを搭載しているんですけれども、

(テロップ)
16㎜(超広角):約1220万画素 F2.2
24㎜(広角):約1220万画素 F2.0・4.0
50㎜(標準):約1220万画素 F2.4

(AUXOUTさん)
24㎜のこの真ん中の大きいやつが、1インチのセンサーを使用しているカメラとなり、絞りがですね、なんとF2.0とF4.0を物理的に切り替えるギミックまで搭載されています。スマートフォンのレンズで絞りを切り替えるギミックがあるとかっていうのは、ちょっとやばいですよね。

Xperia PRO-Iの撮影画面の様子。絞りを切り替えている。

(AUXOUTさん)
で、そんなセンサーやレンズ、カメラのハード部分に開発者の方の並々ならぬこだわりっていうのを感じられるのが、このXperia PRO-Iですが、じゃあそれが実際にどう写真や映像に関わってくるんでしょうか。

01:52~03:48
Creator’s Review
Bokeh
ボケ
Xperia PRO-I × Auxout

(AUXOUTさん)
で今回は、1インチのセンサーを搭載している24㎜のカメラをメインに見ていきたいんですけれども、まずボケに関してはですね、F2.0で撮影することで、しっかりと従来のスマートフォンと比べて、ボケ感っていうのは感じられると思います。

手に持った落ち葉をXperia PRO-Iで撮影する様子。背景がボケている。

(AUXOUTさん)
ただし一部の、最近だと他社製のスマートフォンでは、絞りがより明るいF1.5とかF1.6といったものも出てきているので、それらと単純に比べてしまうとF2.0スタートという部分はですね、ちょっとボケ感では負けてしまうのかなと思いきや、Xperia PRO-Iはですね、やっぱりよりボケやすい大型のセンサーがあるっていうところで、トータルではボケ感はいい勝負といった感じだなと、個人的には思いました。

室内にいる女性や観葉植物が映される。いずれも背景がボケている。

(AUXOUTさん)
やっぱりボケという表現っていうのは、主題を引き立たせてシネマチックな雰囲気を出すには欠かせないんですけれども、とはいえXperia PRO-Iであっても、フルサイズほどなんでもかんでも背景が極端にボケるっていうわけではありません。

ポケットからXperia PRO-Iを出し、撮影するAUXOUTさん。

(AUXOUTさん)
でそこで今回のTipsなんですけれども、撮影時にひと工夫することで、ボケ感というものがより感じられるような、そんな方法を皆さんにお伝えしたいなというふうに思うんですけれども、広角レンズでは大きいボケ感を出すには、やっぱり被写体にぐーっと寄っていくことです。

ぬいぐるみに寄って撮影している様子。

(AUXOUTさん)
そうすれば背景はより大きくボケますし、でもポートレートでは、ずっと寄りの撮影をするっていうのもおかしな話なので、こうカメラワークで、ぐっと寄りからぐーっと引いてったりとか、あとはBロールといった合間合間で本編を補完するようなカットでは、それこそぐっと寄ってボケ感の強い画を挿入することで、作品全体の雰囲気が変わってくると思います。

寄りからぐっと引く様子や、Bロールの例。

(AUXOUTさん)
寄れない場合っていうのは前ボケを作るのもアリだと思うので、撮影時にはですね、どうすればボケ感がより得られるかといった目線で、構図を探してあげるのもいいかと思います。

室内のAUXOUTさんをさまざまな構図から撮る様子。

03:49~04:39
Creator’s Review
Low Light Performance
暗所性能
Xperia PRO-I × Auxout

(AUXOUTさん)
暗所性能に関しては、やっぱりセンサーサイズがものをいう部分です。

少し暗い洗面台やキッチンでの撮影の様子。

(AUXOUTさん)
Xperia PRO-Iは僕が実際に使ってみて、日中の屋内でのある程度の明るさが確保できる環境であれば、十分に綺麗な映像を撮ることができます。今回使用してみて、まあ夜はさすがに厳しいんだろうなとは思ってたんですけれども、例えばこういった夜の街灯があれば、

夜の街の様子。自動販売機や信号機の明かりも綺麗に映っている。

(AUXOUTさん)
結構、見てよく分かる通り綺麗に撮れていると思います。暗部にノイズは出てくるんですけれども、まあこの程度であれば許容範囲内というか、スマートフォンということを考えれば、正直驚くレベルかなあと思います。

暗所で光るエジソン電球や、その光に照らされた花の様子。

(AUXOUTさん)
ディティールもガッツリ潰れてしまうというほどではないので、ノイズ処理を後から編集の時に少しできる環境であれば、さらに綺麗になって、全然使える映像が撮れるんだなという風に思いました。

04:40~06:38
Creator’s Review
Natural Imaging
自然な色味
Xperia PRO-I × Auxout

(AUXOUTさん)
さて、皆さんの中には、これまでのスマホだってそこそこ綺麗に撮れたよと思う方もいると思うんですけれども、実際そうです。最近のスマートフォンもめちゃめちゃ性能が高くなってきているんですけれども、ただソフトウェア側でごりっごりに処理された、いわゆるスマホっぽい写真や映像っていうのに違和感を覚えたことのある人も多いんじゃないですかね。

盛りすぎというか、あんまり自然じゃないなっていう風に感じることが多かったんですけれども、やっぱりそこはこのXperia PRO-Iのこだわりなのか、非常にそういったミラーレスカメラだったりだとかRXシリーズの撮って出しの映像とかに、近いような感覚の仕上がりになっていると思いました。

撮影した動画をカラーグレーディングした様子。

(テロップ)
HDRをSDR環境で再生した状態
HDRをSDRに変換
カラーグレーディング

(AUXOUTさん)
これによってやっぱり、常日頃自分がやっているワークフロー、他のカメラで撮っているようなものにすごく簡単に乗せられるっていうのもあるので、自分の色味っていうのも非常に出しやすかったです。

ちなみに最後、このXperia PRO-Iのお値段なんですけれども、現在アナウンスされている価格では198,000円と、スマートフォンとして考えると約200,000円というのはね、なかなか高価な部類に入ると思うんですけれども、ただこのRX100M7、まあこれRX100M5ですけど、こういった高級コンデジの性能と、スマホ単体で見ても5Gへの対応だったり、120Hz HDRに対応した有機ELディスプレイと、かなり高機能なスマートフォンになっているので、この2つがセットになって200,000円と考えると、非常にお買い得なのではないかなと。考え方によっては、僕はそう思います、本当に。

やっぱりこれだけ、さっき言ったレンズの部分であったりだとか、結構その製造原価というかコストを結構度外視にしたカメラへのこだわり、いわゆるカメラファーストのスマートフォンっていう風に考えれば、決して高すぎるっていうこともね、僕はないんじゃないかなという風に個人的には思いました。

06:39~07:10
(AUXOUTさん)
はい、というわけで、シリーズ第3回目の動画は以上となります。で次回はですね、実際にこのXperia PRO-Iに搭載されている動画撮影機能、Videography Proなどについていろいろ深掘りして、見ていきたいなという風に思いますので、ぜひまたそちらの方もご覧いただければなという風に思います。はい、というわけで以上になります。どうもご視聴ありがとうございました。ピース!

ピースサインをするAUXOUTさん。