AUXOUT氏による動画撮影パート6 Cinematic撮影TIPS - 動画テキスト版

00:00~00:05
AUXOUTさんのオープニング映像
Xperia PRO-Iのロゴ

室内で話し始めるAUXOUTさん。

00:05~01:10
(AUXOUTさん)
はい、皆さんどうもこんにちは、AUXOUT(オックスアウト)です。

(テロップ)
Xperia PRO-I REVIEW

PART.1
ファーストインプレッション
PART.2
動画性能
PART.3
センサーとレンズ
PART.4
Videography Pro
PART.5
Vlog撮影TIPS
PART.6
Cinematic撮影TIPS

(AUXOUTさん)
いやーついにね、今回で最終回を迎えるこのシリーズなんですけれども、最後はやはりCinematic VlogのTipsということで、今回はですね僕が皆さんにCinematic Vlog、ぜひこれからチャレンジする方は、こんな感じで撮ってみてくださいというような、ひとつお題を出します。

AUXOUTさんのCinematic Vlogが流れる。

(AUXOUTさん)
皆さんにはこの動画を見て、後にこのお題に沿って撮っていただければなという風に思うんですけれども、ただお題を出すだけじゃなくて、「こういうステップで撮影をしてみてください」っていうのをお伝えしつつ、各ステップごとに「こういうことに気を付けてください」「こういうことチャレンジしてみてください」みたいな話を、今日はしていけたらなという風に思います。

まずはお題なんですけれども、やっぱりこのXperia PRO-Iの強みを生かした映像を皆さんに撮っていただければなという風に思うので、まずテーマは日常です。

モノレールに乗るAUXOUTさんと女性のVlog。

(AUXOUTさん)
本当に普段、皆さんが毎日のルーティンのようにやっているようなことを、このXperia PRO-Iで撮影してみてください。例えば買い物でもいいし、公園の散歩だったり通勤でもいいです。

(スライド)
STEP.1
Decide on Story
ストーリーを決める

01:11~02:23
(AUXOUTさん)
でも、本当に僕がただスーパーで買い物している映像を見せられても、もうなんのこっちゃわからないですよね。撮る方も「買い物っていってもなあ、どう撮ろう」ってやっぱ悩むと思うんですよ。やっぱり重要になってくるのが、起承転結あるようなストーリーで、例えば買い物に行っても「今日やっぱ寒くなってきたねー」なんて話から、鍋をつつきたいと。でも鍋の具材がないから「じゃあ俺買いに行ってくるよ」って言って買いに行って、何かわかんないですけど家族で美味しい鍋をつつくみたいな。そんな話でもいいと思うんですよ。

もう少しこうエモーショナルな展開にしたいなっていうことであれば、例えば通勤でいいです。通勤のこの風景っていうのを、少しコロナが落ち着いてきて街に活気が戻ってきたなんていうのを自分の心情と照らし合わせて、それを展開していくみたいな方向でちょっとかっこよく切り取ってみるとか。

通勤の様子を撮ったVlogが流れる。

(AUXOUTさん)
そんな感じでこのステップ1では、最初はとにかくどんな形でもいいので、ストーリーを決めることによって、やっぱり見てる人がその映像をわかりやすくなるというところもありますし、自分もどういったものを撮影しようというような、今後の計画が立てやすくなるので、まずは最初に何となくでいいんで、ストーリーを固めてみるようにしてください。

(スライド)
STEP.2
Find Location to Shoot
撮影場所を探す

02:24~03:37
(AUXOUTさん)
次にステップ2ではですね、ロケーションを決めていきます。もちろんどこで撮影するかっていうのはストーリー次第になってくるんですけれども、そのストーリーの展開に合わせて最低でも3か所ロケーションを選んでください。なんで最低3か所かっていうと、Cinematic Vlogは音楽に乗せて展開するのが一番簡単ではあるので、そう考えたときに音楽も大体イントロがあってAメロがあってサビがあって、という風な感じで展開していくと思うんですけど、ストーリーもそれに合わせて展開させていきます。

街を見下ろす高台、お手洗いの化粧台、飲食店の席など、ロケーションの変わるVlogの様子。

(AUXOUTさん)
曲調が変わったりだとか展開が進むことによってロケーションが変わっていると、視聴者も「ストーリーが進行したんだな」ということがわかりやすくなるので、そんな形でロケーションを決めてください。例えば「私は今回は公園での散歩を撮ろうかな」みたいな話であっても、公園の中の3か所じゃなくて、公園と他2か所を選んでください。

例えば公園に行くまでの道中と、途中に立ち寄ったカフェと、最後に公園、みたいな。大きく画変わりすることで、視聴者の方が飽きないで見続けられるっていうところもあるので、ロケーションを選ぶところでは「画変わりをする」っていうことも、ひとつ念頭において選んでみてください。

STEP.3
Shoot Multiple Variations.
複数のバリエーションを撮る

03:38~06:51
(AUXOUTさん)
そしたら次は、実際の撮影に進んでいくわけなんですけれども、撮影時にはですね、どんなストーリーであろうがどんな場所で撮ろうが、今から言う3つの映像をしっかりとおさえるようにしてみてください。最初はやっぱりなんといってもVlogですね。しっかりと声を使って撮影をすることができるので、「映像だけではなんとなく自分が伝えたいことが伝えきれないなぁ」なんていうような時にはですね、このVlogを使うと効果的かなという風に思います。

AUXOUTさんと女性のVlogが流れる。

(AUXOUTさん)
Vlogを撮るときはこういったVlogモニターを使って、実際に視聴者の方に直接語りかけるような形で展開させるのもいいですし、POVみたいな視点で、自分の視点っていうのを視聴者に追体験させてあげるだったりだとか、POVと俯瞰っていうのを交互に織り交ぜていくと、なかなかこう面白い映像になるんじゃないかなっていう風に思うので、ぜひ試してみてください。

POVと俯瞰の映像がそれぞれ流れる。

(AUXOUTさん)
2つ目はBロールです。Bロールは本編をちょっと補完するような形で、今どこにいるのかなみたいなところを伝えるためにちょっと引きで撮ってみたりだとか、例えば、すごく寄って季節感だったりを伝えるようなアイテムがあれば、それにぐーっと寄ってみるだとか、そんな感じのもので大丈夫です。

紅葉した落ち葉を寄りで撮るAUXOUTさん。

(AUXOUTさん)
Bロールの時のカメラワークなんですけど、こんな形でパンを振ったりだとかいろいろやりがちなんですけど、それがね悪いとは言わないんですけど、そういう事を考え始めると数を撮れなくなるので、それだったらこうやって三脚に乗せて撮っているかのごとく、じっと固定で撮ってみてください。

固定で撮った映像がいくつか流される。

(AUXOUTさん)
で、固定で撮った映像から、例えばいい部分っていうのをパパッと抜き出してつなげてっていうのを、Aメロとサビの間にちょっと挿入するだけでも、意外とこうトランジションみたいな形で使えたりもします。

Xperia PRO-Iだと手ブレ補正がかなりしっかり効くので、本当にこうやって構えて撮影しているだけで、三脚に乗せて撮っているかのごとく、揺れ・手ブレのない映像が撮れるので、ぜひ手ブレ補正をオンにして撮影してみてください。後から「やっぱりもうちょっとカメラワークが欲しかったな」なんていう時も、編集時に映像を拡大してそれを動かすことによって、疑似的なカメラワークを作ることもできます。

疑似的なカメラワークを作った編集後の動画と、編集前の動画が並べて流される。

(AUXOUTさん)
メインで公開するのがSNSということであれば、多少大きめに拡大したとしても、画質の低下っていうのは最終的にはほとんど気になりません。そこでXperia PRO-Iのこのレンズの性能だったり大きなセンサーというところが、効いてくるんじゃないかなという風に思います。

最後はやっぱりなんといっても、映画っぽいシネマティックな映像を撮ってもらえればなあと思うんですけれども、とはいえどうやったらそんなに映画っぽいカッコいい映像が撮れるんだって話なんですけど、

飲み物を飲む女性や撮影準備をする男性など、シネマティックな映像が流される。

(AUXOUTさん)
もちろん構図だったりライティングだったり、何をもってして映画っぽいかっていうのは、本当にいろんな要素が組み合わさって、特に日常でかっこよく撮るのは大変なんですけれども、ただこのXperia PRO-Iの4K 120fpsを生かしてスローモーションで撮ることによって、普段見ているなんでもないような映像っていうのが、急にかっこよく見えたりもするので、今回はあえて僕からの提案というところでいうと、4K120fpsを取り入れたシネマティックな映像っていうのを、どこかのパート、本当に冒頭でもいいですね。クライマックスでもいいんで、そういったものを撮るようにしてみてください。

STEP.4
Edit Awesome Vid!
素晴らしい動画に仕上げる!

06:52~09:29
(AUXOUTさん)
最後のステップはですね、撮影も終わったらいよいよ編集になってくるわけなんですけれども、編集を始める前にまずはね、やっぱり音楽選びっていうのが重要になってきます。いろいろな音楽を聴いてみて、今回のストーリーだったり撮ってきた素材、これらから最終的な仕上がりっていうのがね、イメージできるような楽曲っていうのに出会えるはずなので、そういったものを使用するようにしてみてください。

撮ってきた映像を、編集ソフトで編集している様子。

(AUXOUTさん)
音楽が決まったら、それに合わせて撮ってきた映像っていうのを切って貼って繋いでという作業になるんですけれども、それが終わったら最終的にはカラーグレーディングの作業になります。このカラーグレーディングっていうのは、やっぱりシネマティックな映像には非常に重要になってくるんですけれども、普段僕らが見ているテレビの映像だって、あれも結構ハイクオリティなカメラで撮られているんですけれども、「やっぱりちょっと映画とはなんとなく違うな」っていうところのひとつとして、色味っていうところがあると思うんですよね。

動画にカラーグレーディングをする様子。

(AUXOUTさん)
その色味を作っていくっていうのは、クリエイターそれぞれの世界観の表現につながってくるわけなんですけれども、じゃあどこまで編集時にそのカラーを出せるかっていうのは、結構元素材によって決まってくるんですね。

グレーディング耐性といって、ダイナミックレンジが狭い映像であったりノイズが多い映像だったり、まあ解像感が低い映像っていうのはカラーグレーディングをするときにすごく苦労するんですよ。でもそこで言うとXperia PRO-Iは、やっぱりなんといってもカメラ性能が高いので、きっと撮ってきた映像でしっかりとカラーグレーディングをすることができると思います。

撮影した動画をカラーグレーディングした様子。

(テロップ)
HDRをSDR環境で再生した状態
HDRをSDRに変換
カラーグレーディング

(AUXOUTさん)
またXperia PRO-IはHDRでの撮影にも対応していて、より幅広いダイナミックレンジで撮影することができるので、ぜひそれも試して欲しいなという風に思います。またHDRの素材を扱うってなってくると、多少の知識だったりだとか、あとは対応している動画編集ソフトが必要になってくるんですけれども、めちゃめちゃ勉強しないと扱えないというほどのものではないので、これをぜひきっかけにしてカラーグレーディングの世界にも、足を踏み入れていただければなという風に思います。

このカラーグレーディングを終えれば、作品は完成でございます。どうもお疲れさまでした。今回紹介したこのステップっていうのは、本当に僕が動画を始めた最初の頃からやっていたステップで、今となってはもう結構慣れてきたので、いきなりカメラ回しながら「どういう風にしようかなあ」なんて考えながらやってることもあるんですけれども、でもそのぐらいCinematic Vlogって、そんなにひよって作るものではないというか、本当に気軽に楽しめるものなので、ぜひ皆さんもこれをきっかけにチャレンジしてほしいなと思うのと、また今回このテーマとステップを実際に実践してみたという方は、ぜひTwitterなんかでご一報いただいて、見せてもらえればなという風に思います。

09:30~10:28
(AUXOUTさん)
はい、というわけで今回でですね、全6回にわたってお伝えしてきた、僕によるXperia PRO-IのCreators Tipsみたいなところは終了となります。このXperia PRO-Iも先日発売となりましたので、すでにお手元にある方だったり、今回の動画を見てちょっと興味が出てきたという方はですね、過去のパートで色々と掘り下げて紹介しているので、ぜひそちらのほうも見ていただければなという風に思います。

またこれをきっかけに、動画にもっと興味が出てきたという方はですね、ぜひ僕のYouTube チャンネルの方をご覧いただけると、いろんなチュートリアルだったり僕の作例っていうのをいっぱい紹介しているので、ぜひそちらの方もご視聴いただければなという風に思います。

はい、というわけでね、全6回にわたりご視聴いただきありがとうございました。ぜひまた皆さんにはどこかでお会いできればなという風に思います。それではまた。ピース!

ピースサインをするAUXOUTさん。